フットボールの歴史は19世紀のイングランドにさかのぼります。サッカーの試合中に、足でボールを蹴ることにいらいらした一人の選手が、手でボールを持ち走りだしたのです。他の選手たちもこれに続き、これがラグビーの起源となりました。1800年代半ばになると、ラグビーは北米へも進出し、多くの北東部の大学で行われるようになります。1876年、ハーヴァード大学とイエール大学がマサチューセッツ州で会合し、ラグビーのルールを統一するとともに、卵型のボールを使用することを決定します。大学フットボール連盟Intercollegiate Football Association (IFA)が設立され、このアメリカ育ちのスポーツを統轄することとなりました。
1920年代に入ると、全米に10のプロチームが誕生しました。それぞれのチームの主宰者がオハイオ州のカントンCantonで一堂に会し、全米プロフットボール連盟American Professional Football Association(APFA)を結成します。これはのちに全米フットボールリーグNational Football League(NFL)へと発展しました。NFLはさらにルール改正を行い、アメリカンフットボールはアメリカ独自のスポーツとなっていきます。
フットボールの歴史においてもう一つの画期的な事件は、1966年にAFLとNFLが会談し、二つのリーグが統合されたことです。統合後のリーグはNFLの名を継承しました。新リーグ体制は1970年から始まり、NFL内部には二つのカンファレンスが生まれました。それぞれ前身の母体からアメリカン・フットボール・カンファレンスAmerican Football Conference (AFC)とナショナル・フットボール・カンファレンスNational Football Conference(NFC)と呼ばれています。これ以降、それぞれの優勝チームがNFLの二つのリーグの頂点を決する試合が行われ、のちにスーパーボウルSuper Bowlと呼ばれるようになりました。
ひとつの変化により生まれたのがフットボールと言うなら、フットボールの高い人気を保っているのもまた'変化'です。長年にわたりフットボールのルールも、ファンの興味を引くように変更されてきました。たとえば、1970年代に導入されたルールは、ボールを持って走ることより、よりリスキーなスローイングを増加させました。1994年にはフィールドゴールより、ツーポイントコンバージョンtwo point conversion(タッチダウン)が重視されるようになりました。何といっても、現代のフットボールは娯楽としての要素を最重要視しています。